薬剤治療中の患者様へのアドバイス

グリベック®服用中の患者様へのアドバイス副作用

質問と回答

主な副作用にはどのようなものがありますか?

よくある副作用として、下記のようなものがあります。

吐き気 グリベック®の副作用で最も多いのは軽度の吐き気で、ときに嘔吐や腹痛を伴います。
皮膚の発疹 皮膚が赤くなったり、かゆみが出ます。
むくみ・体重増加 体重が増加したり、目の周りや足などにむくみが起こる場合があります。
下痢 おなかの調子が悪くなり、下痢が起こることがあります。
発熱、重度の悪寒(おかん)(ふるえ)、 のどの痛み、口内炎など 血液中の白血球数が減少して、風邪などの感染症にかかりやすくなる可能性があります。
筋肉痛・筋痙攣 (けいれん) 軽度の筋肉痛や筋痙攣(けいれん)が起こることがあります。
腹痛 痛みが続く場合や激しい場合は、腫瘍部分から出血している可能性があります。
貧血 貧血が起こる場合は、腫瘍部分から出血している可能性があります。
体重や体調を記録するための「コミュニケーション手帳」があります。定期的に体の状態を書きとめ、診察日に主治医の先生に見せることで、副作用を早く発見し、グリベック®の治療を安全に進める手助けになります。まだお持ちでない方は、主治医の先生にお申し出ください。

コミュニケーション手帳
[監修]
新潟大学大学院医歯学総合研究科
消化器・一般外科分野 講師
神田 達夫 先生
発行]
ノバルティスファーマ株式会社

また、上述の副作用以外についても、すこしでもおかしいと思う症状があらわれた場合には、すぐに主治医の先生へご連絡下さい。

重篤な副作用にはどのようなものがありますか?

頻度は高くありませんが、下記のような重篤な副作用が報告されています。

  • 骨髄抑制
    (汎血球減少、白血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血)
  • 出血
    (脳出血、硬膜下出血、消化管出血)
  • 腫瘍出血、消化管穿孔
  • 肝機能障害、黄疸、肝不全
  • 重篤な体液貯留
    (胸水、肺水腫、腹水、心膜滲出液、心タンポナーデ、うっ血性心不全)
  • 感染症
    (肺炎、敗血症等)
  • 重篤な腎障害
  • 間質性肺炎、肺線維症
  • 重篤な皮膚症状
    (皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、剥脱性皮膚炎、多形紅斑)
  • ショック、アナフィラキシー様症状
  • 心膜炎
  • 脳浮腫、頭蓋内圧上昇
  • 麻痺性イレウス
  • 血栓症、塞栓症
  • 横紋筋融解症

なかでも、骨髄抑制や出血、腫瘍出血・消化管穿孔、間質性肺炎・肺線維症、重篤な皮膚症状、麻痺性イレウス(腸管麻痺)などに注意が必要です。すこしでもおかしいと思う症状があらわれた場合には、すぐに主治医の先生へご連絡ください。

髪の毛が抜ける副作用はありますか?

臨床試験において、1日600mgを服用した例で、脱毛の副作用が報告されています。GISTにおける通常使用量の1日400mgではそのような報告はありませんが、もし脱毛がみられた場合には、主治医の先生へご相談ください。