薬剤治療中の患者様へのアドバイス

スチバーガ®服用中の患者様へのアドバイス~副作用

質問と回答

よくみられる副作用にはどのようなものがありますか?

よくみられる副作用として、下記のようなものがあります。

  • 手足症候群 (手足の痛み、はれ)
  • 発疹
  • 高血圧 (血圧の上昇)
  • 下痢
  • 発声障害 (声がかれる)
  • 食欲減退
  • 疲労

上記のような副作用が現れた場合は、起こった状況・程度を「服用ダイアリー手帳」に記入しておきましょう。これらの症状の多くは、スチバーガ®錠を飲む量を一時的に減らしたり、休止したり、症状をおさえるお薬を使うことで和らげることができます。
効果的な治療を続けるために、副作用が現れても勝手に服用を中止せず、担当医・看護師・薬剤師に相談してください。
なお、手足症候群や高血圧は、投与開始2ヵ月以内に起こりやすいとされていますので、その期間は特に、手足の変化や血圧の変動に注意し、担当医にその情報をお伝えください。
また、上述の副作用以外についても、すこしでもおかしいと思う症状が現れた場合には、すぐに担当医ご連絡ください。
また、本サイト上のスチバーガ®服用中の患者様へのアドバイス~副作用の対処法―手足症候群―もご覧ください。

体調や服用状況を記録するための「服用ダイアリー手帳」があります。定期的にご自身の体調を記入し、診察日に担当医に見せることで、副作用を早く発見し、スチバーガ®錠の治療を安全に進める手助けになります。まだお持ちでない方は、担当医にお申し出ください。
また、外出時に体調が悪くなったときのための緊急連絡先カードも付いています。


[発行]バイエル薬品株式会社

注意すべき副作用にはどのようなものがありますか?

頻度は高くありませんが、注意すべき副作用として、下記のようなものがあります。

  • 肝機能障害(肝臓の機能が低下)
  • 出血(大腸や脳からの出血)
  • 間質性肺疾患(肺胞の壁や周辺に炎症が起こる)
  • 消化管穿孔(消化管に穴があく)
  • 可逆性後白質脳症(急激な血圧上昇により大脳に障害が起こる)
  • 血栓塞栓症(血管に血のかたまりができる)
  • 中毒性表皮壊死融解症(TEN)
  • 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
  • 多形紅斑
  • 血小板減少(血液中の血小板の数が少なくなる)

上記のような副作用が現れた場合は、重い副作用が起こっている可能性があります。
スチバーガ®錠の服用をやめて、すぐに担当医まで緊急連絡をしてください。
また、上述の副作用以外についても、すこしでもおかしいと思う症状が現れた場合には、すぐに担当医へご連絡ください。

スチバーガ®錠を飲んでから、どのくらいの時期に副作用は出やすいですか?

スチバーガ®錠の副作用は、治療早期に出やすい傾向があります。服用を始めて2ヵ月以内は、特に体調の変化に注意してください。


[監修] 東京医科歯科大学大学院 植竹 宏之 先生

また、頻度は高くありませんが、肝機能障害も治療早期に現れる恐れがあります。
服用後1週間以内でも現れる場合がありますので、体調の変化を感じたら、担当医に緊急連絡をしてください。


[監修] 東京医科歯科大学大学院 植竹 宏之 先生

なお、副作用の発現時期は、患者さんごとに個人差があります。必ずしも上記期間内に現れるものではありません。副作用を重症化させないためにも、早めに副作用に気付き、適切な対処を行うことが重要です。