薬剤治療中の患者様へのアドバイス

スチバーガ®服用中の患者様へのアドバイス~副作用の対処法―その他―

質問と回答

発疹の症状と予防・対処法を教えてください。

<症状>
顔や頭、皮膚に以下のような症状が現れます。

  • ピリピリする
  • かゆい
  • 熱を持っている
  • 赤い発疹(プツプツ)が出る

<発現時期>
服用を始めて1ヵ月以内に現れることが多いとされています。

<予防・対処方法>
日焼けや肌の乾燥・強い刺激により症状が起こりやすくなります。
こまめに保湿ローションを塗り、外出時は日焼け止めを塗り、帽子や日傘を使うようにしましょう。
入浴やシャワーで肌を清潔に保つことも大切ですが、その際は刺激や洗浄力の強いボディソープは使わないようにしましょう。

高血圧の対処法を教えてください。

<症状>
からだに以下のような症状が現れ、このような症状を放っておくと、脳卒中・心臓病・腎臓病などになる可能性が高くなります。

  • 血圧がいつもより高い
  • めまい、頭痛、頭が重い
  • いつもより肩がこる

<発現時期>
服用を始めて2ヵ月以内、特に1ヵ月以内に現れることが多いとされています。

<予防・対処方法>
血圧の異常に早く気がつくためには、日頃から自宅で血圧を測ることが重要です。

ご家庭で血圧を測定する場合の注意点

  • できる限り同じ時間帯、同じ腕で測定しましょう。
  • 腕や手首などの測定する部位を、心臓と同じ高さの位置に調節して測定しましょう。
  • 血圧を測定した場合は、「服用ダイアリー手帳」に記載しておき、受診時に持参してください。

下痢の症状と予防・対処法について教えてください。

<症状>
お腹に以下のような症状が現れます。

  • お腹の調子が悪くなる(下痢になる)
  • いつもよりトイレの回数が増える

<発現時期>
特に発現が多い時期はなく、服用期間を通して現れます。

<予防・対処方法>
担当医に相談して、下痢止めのお薬を処方してもらうことも大切ですが、お腹の調子が悪いときは、食事や生活に気をつけることも、症状の悪化を防ぐポイントです。

●下痢のとき避けたほうがよいもの

  • アルコール
  • カフェイン(コーヒー、紅茶など)
  • 揚げ物(天ぷらなど)
  • 辛いもの
  • 繊維の多いもの など

●下痢のとき食べたほうがよいもの

  • おかゆ
  • うどん
  • とりのささみ、白身魚
  • じゃがいも
  • バナナ など

●生活上の注意点

  • ストレスにより消化管の運動が亢進することがあります。不安や緊張を取り除き、リラックスした状態を保つことを心がけましょう。
  • 温水洗浄便座などを利用して、肛門部を清潔に保ち、柔らかい紙でふいて、感染を予防しましょう。
  • 腹部を温めましょう。
  • 下痢による脱水を避けるために、室温の水分(スポーツ飲料や水)を十分にとりましょう(1日にコップ8~10杯程度)。

発声障害(声のかすれ)の症状と予防・対処法について教えてください。

<症状>
以下のような症状が現れます。

  • 声がかすれる

<予防・対処方法>
特別な予防方法や対処方法はありませんが、ささやき声になるほどの重症な報告はなく、スチバーガ®錠の休止で回復します。

食欲減退・疲労の症状と予防・対処法について教えてください。

<症状>
以下のような症状が現れます。

  • 食欲がなくなる
  • 体重が大幅に減る
  • 吐き気がする
  • からだがだるい

<予防・対処方法>
食べられないときでも、水分補給を心がけてください。
疲労感は精神的なストレスなどさまざまな原因によって引き起こされます。
1日の中で体調のよい時間に行動したり、短い休憩を頻繁にとるようにしてみましょう。

上記で示した5項目(発疹、高血圧、下痢、発声障害、食欲減退・疲労)に関する症状が現れたら、症状をよく観察し、「服用ダイアリー手帳」 にからだの状態を記録しておき、受診時に担当医・看護師・薬剤師へ伝えてください。

注) ひどく痛む、皮膚がはがれるなど症状がひどい場合は、がまんせず、すみやかに担当医に連絡してください。

体調や服用状況を記録するための「服用ダイアリー手帳」があります。定期的にご自身の体調を記入し、診察日に担当医に見せることで、副作用を早く発見し、スチバーガ®錠の治療を安全に進める手助けになります。まだお持ちでない方は、担当医にお申し出ください。
また、外出時に体調が悪くなったときのための緊急連絡先カードも付いています。


[発行]バイエル薬品株式会社