薬剤治療中の患者様へのアドバイス
スチバーガ®服用中の患者様へのアドバイス~高額療養費について
- スチバーガ®錠で治療していた場合、高額療養費の還付は受けられますか?
- 高額療養費の申請は、どこで行えばよいのでしょうか?
- どこまでが高額療養費制度による負担軽減の対象なのでしょうか?入院時の食費や差額ベッド代も含まれますか?
- 高額療養費は、申請後すぐに支給されるのでしょうか?
- 1年以上前の医療費について申請してもよいのでしょうか?
- 入院時の窓口での支払いを極力抑えたいのですが、どのようにすればよいでしょうか?
質問と回答
スチバーガ®錠で治療していた場合、高額療養費の還付は受けられますか?
スチバーガ®錠の治療においても、高額療養費の制度を利用することによって、医療費の毎月の自己負担の限度額を超えた金額の還付を受けることができます。
スチバーガ®錠の治療には、一般的な治療薬よりも医療費がかかります。もちろん、公的医療保険に入っている患者さんの自己負担額は医療費の1~3割となりますが、それでもかなりの高額になります。この自己負担額を軽減する仕組みが、高額療養費制度です。
この制度では、医療費の毎月の自己負担額に限度額が設けてあり、医療機関に支払った自己負担金を合算し、限度額を超えた金額が高額療養費として、通常は後日に払い戻されます。
高額療養費を利用した例を下図に示します。

区分ウ:標準報酬月額28万円~50万円の方(報酬月額27万円以上~51万5千円未満の方)
なお、自己負担金の限度額の計算方法については、加入している医療保険窓口にご確認ください。また、医療費の自己負担の割合は年齢・収入・医療保険の種類(保険者)などによって異なります。高額療養費制度にはさまざまな細かい規定や条件があり、加入している医療保険の種類によって、制度の名称や利用できる条件が異なります。
高額療養費の申請は、どこで行えばよいのでしょうか?
加入されている医療保険によって異なりますので、まずは保険証の表面をご確認ください。公的医療保険には、健康保険組合・協会けんぽの都道府県支部・市町村国保・後期高齢者医療制度・共済組合などがあります。
申請に必要な書類は、加入されている医療保険の窓口にご確認ください。医療保険によっては、病院などの領収書の添付が必要な場合もありますので、保存しておきましょう。
どこまでが高額療養費制度による負担軽減の対象なのでしょうか?入院時の食費や差額ベッド代も含まれますか?
加入されている医療保険が適用される入院や検査などの通常の診療に対し、患者様が支払った自己負担額が対象となります。食費、差額ベッド代、先進医療など保険外の診療にかかる費用などは、高額療養費の支給の対象となりません。
高額療養費は、申請後すぐに支給されるのでしょうか?
レセプト(医療機関から保険者へ提出する診療報酬の請求書)の確定と、その後の各医療保険での審査のため、支給までは3ヵ月程度かかります。
1年以上前の医療費について申請してもよいのでしょうか?
その診療を受けた月の翌月1日から2年間は、高額療養費の支給を受ける権利があります。このため、2年前までの高額医療費については、支給の申請をすることができます。
入院時の窓口での支払いを極力抑えたいのですが、どのようにすればよいでしょうか?
事前に「限度額適用認定証」か「限度額適用認定・標準負担額減額認定証」(住民税非課税の方)の交付を受けておけば、窓口での自己負担が最初から軽減されます。入院の際に、医療機関の窓口でこれらの認定証を提示してください。
各認定証の交付について、詳しくは加入されている医療保険の窓口にお問い合わせください。
注)上記の内容は2015年1月改訂の高額療養費制度に準じています。