臨床研究
大型の胃GISTに対する術前イマチニブ療法のアジア共同第II相試験
2010年2月にスタートいたしました本試験も、おかげさまで約4年半で登録完了を迎えることができました。来年夏には主たる解析を行いたいと考えております。今後も引き続きご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
(大型胃GIST-NAC試験 研究代表者 黒川幸典)
趣旨
GISTに対する治療法の第一選択は外科的切除ですが、疾患部位すべてを完全に切除した場合でも再発を認める場合があります。特に 腫瘍径の大きいGISTでは再発する可能性が高まることから、術後に加えて術前からイマチニブを投与する治療法が検討されています。また、術前のイマチニブ投与は、臓器機能の温存や切除率の向上につながることも期待されます。本試験はこのような術前イマチニブ投与の有用性や意義を明らかにすることを目的に計画されました。
概要
本研究は、2010年よりGISTの専門医を中心とするアジアの研究グループが共同して進めています。対象となる患者さんは腫瘍径10cm以上の胃GISTで、手術前に6ヵ月、手術後に最低1年間(3年間を推奨)イマチニブを服薬していただき、イマチニブによる術前補助療法の有効性・安全性について調べます。
試験参加施設
参加施設を募っています。この臨床試験の結果から、日本を含めたアジア全体の今後のGIST治療の指針となる貴重な情報を提供できると考えています。是非、多くの施設・患者さんのご参加・ご協力をお願いします。試験参加・資料請求等のお問い合わせはこちら
国内参加施設一覧(PDF)